タロットの札の色について語ってみます。
まず。
地水火風の要素は、この4色かと。
- 地・・・オリーブグリーン
- 水・・・ブルー
- 火・・・レッド
- 風・・・イエロー
グリーンは、どの絵をながめてみても、
あざやかなグリーンという印象がありません。
人生の苦味や困難を暗示する、
オリーブグリーンの方がしっくりくるのかなあ、と思います。
オリーブグリーンは若葉の色でもありますし。
私は、ヨーロッパの歴史がすきで、
なかでもゲルマン民族の大移動から中世、十字軍にかけてがすきで、
ヨーロッパ旅行でも教会に馴染み、
旧い街角のあちこちに親近感をおぼえてきたのですが、
私にとってのヨーロッパは、音楽でいえば「短調」の世界。
タロット(ウエイト版)のえがく世界も、
長調のあかるさはなやかさよりは、
短調のメロディがしっくりくるように感じます。
日本の中世もかと思いますが、
ヨーロッパの中世は、とにかく、
あっさりとひとが亡くなった時代。
まんえんした黒死病(ペスト)のお話しはとにかく有名ですね。
タロットの色で、死から再生までのストーリーをあらわす色。
黒、グレー icon-arrow-right レッド icon-arrow-right イエロー icon-arrow-right 白
タロットには、ネガティブもたくさん表現されています。
死とか、悪魔なんてカードまである。
だけど、死は終わりではない。
このカードには、まだ、
生命力をあらわす赤は表現されていないけれど、
ぜんたい的には明るい色合いで、
光にちかい白やイエローがおおくて、明るい印象です。
いまは、倒れても、
いつか、また、
レッドの熱量を帯びて、立ち上がることを暗示している。
ネガティブばかりがつづくことはありません。
人生には波があって、
ネガティブの分だけ、ポジティブをつくりだす力がある、はず。
そして、こちらの色たち。
大地と緑、そして、収穫のオレンジ。
自然とともに生きている、
人間生活に根付いた色も、しっかり表現されていますね。
タロットに表現されている青は、
空も水も、どちらかといえば水色、スカイブルーでしょうか。
青よりもあわくてはかない水色(空色)は、
宗教的なことと切っても切り離せない中世の生活では、
諦観(あきらめ)ににた悟りの色ではなかったかと感じます。
じっさい、水色(空色)の方が、自然な青ですね。
自然界でくっきりとした青を目にすることは少ないかもしれません。
ということで。
色のこともからめながら、
私なりに、私の感性で、
タロットについて語っていきたいと思います。