大アルカナXII、12番目のカード、吊るされた男。
いわゆる静止状態をあらわすこのカード、
読み解くときには、
「進展しませんね」「いまは待てですね。」ということになるカード。
この吊るされた男の絵柄には、
悲壮感がまったくない。
静止しているかもしれないけれども、
余裕すらあるような雰囲気で。
ほどよい静止。
とまってる?
そんなことない。
この男性の、静かな、だけど、
バランスのとれたパワーを感じる。
この男性の中では、、
ひらめいたこと(イエロー)を、
しっかりと内省して(ブルー)、
行動へ(レッド)とととのえてる。
秘めたレッドのパワーが感じられる。
いま、現実としては、静止しているようにみえても、
静止をといて動き出したときには、
シャープにパワフルに、目標へとすすんでいく。
余裕すら感じられる、
とてもポテンシャルのある静止。
大アルカナの流れのなかでながめてみると。
11 正義
12 吊るされた男
13 死
正義、ニュートラル、
とてもバランスのよい状態から、
ポテンシャルのある静止を経て、
いったん、死んで、生まれ変わる。
静止を経て復活したときには、
スタートダッシュで動きだせるかも。
そういう、
とても、積極的な、
前向きな静止のように感じます。
北欧神話のオーディーンが、世界樹ユグドラシルの枝から、
9日間にわたって首を吊り続けた伝承をモチーフにしている解説もあるように、
信念をしっかりもった、
動きだしたときに、なにかをなしとげるといった、
確信のある、静止だと、思います。
逆位置にしてみても、
微笑んでいるようにさえみえますね。
だから。
いまは、いっけん、
静止している状態でも。
ポテンシャル、可能性が減っていくことはありません。
ものごとがすすんでいくとき、
プラトー(踊り場)にいるような状態、
一時的な停滞状態にとどまる時期もある。
だけど、
めざす方向も目的もそのままならば、
次に飛躍的に発展する時期がかならずくる。
ポテンシャルのある静止状態。
じっくりと味わっていきましょう!