タロットの小アルカナ。
人生のもろもろをつづったストーリー仕立てのスートのうち、
ソード(剣)のスートでは、
喜怒哀楽でいうと「哀」のような、
胸にささるようなつらくいたいたしいストーリーが展開します。
ソードは、地水火風の四大元素のうち「風」をあらわすスート。
風はかろやかで、知性を表現し、
言葉をもって、知識をもって、
人間が人間らしく、論理的に人生をすすめていく流れを表現していますね。
星座でいえば。
風の星座は、ふたご座とてんびん座とみずがめ座。
どの星座も、感情というよりは、
言葉をあやつって、社交的な印象です。
ソードのエースをながめてみる。
知性で風のソードでもあるから、
印象的な色は、ペールイエローにペールブルー。
この色合い。
なにを連想しますか?
オーラソーマでいう、
大天使ミカエルのボトルの色だなあと、感じます。
大天使ミカエルの愛はたぶん、強烈で正しくて、
いらないものを剣ですぱっと切り落とし、そぎ落として、
シンプルにストレートに、真理を表現してくれるのかなあ、と。
ソードのスートのいたいたしさは。
人生って「正しさ」だけでは、すすんでいかないよね、、、
と、ぽつりとつぶやいてしまいそうになります。
もちろん、ブルーは、
風でもあり、水でもあり、
水と言ったら、「感情」でもあるけれども、
ソードのエースにある水は、
凪いだ海というよりは、すこし荒れた海。
人生の荒波。
もしも、言葉がなかったら?
テレパシーで思ってることが通じあって、
思いが透けて見えて、
言葉遊びをすることなく、
思いを伝えるすべも必要でなかったら?
相手の気もちを知りたい、というストレスから解放されて、
みんながしあわせ・・・ということには、ならないですね。
言葉があるしあわせ、
相手の思いが透けてみえないしあわせも、あるなあと。
言葉で表現することで、
表現された言葉の意味を自由に想像してみることで、
ストレートに思いが伝わる以上の可能性が広がって、
ゆたかな感性の世界をつくりあげることができる。
カタチのない言葉、風のように流れていくもの。
なのだけど、表現できる世界は無限大に広がる。
4つのスートのエースをならべてみたとき、
ソードのエースは、手のひらを隠していますね。
手の内を見せない。
手がのびている雲、
無から有が生じる瞬間も、
ほかは無垢にちかい白なのに、
ソードのエースはグレーで、なんだか無垢ではありません。
人間のダークな側面、
ネガティブを生み出してくれるのは、
ソード(風)の要素な気がします。
ソードのエースは、まだ、
これから展開するかずかずのネガティブを知りませんが、
王冠にむかって人生をすすめていく。
なにが勝利かはわからないけれども。
柔軟に自在に、
言葉を操って、
知性を駆使して、
人生を自由に広げていこう!としている。
レッドの現実味とか推進力とか
ほとんど感じさせないカードだけど、
手の内もみせていないけど、
エースのカード、はじまりはいつも、
無限の可能性をもって、
希望にみちているなあ、と。
あいまいなグレーを、
言葉で説明して明確にして、
大天使ミカエルの剣のごとく、
よけいなものそぎ落として、
おそるおそる勇気をもって、すすんでいきましょう!
人生の荒波、つらい経験にも意味があります。
ネガティブをあじわった分だけ、
ポジティブもあじわうことができるから。
ソードのエースの初々しさは、
風のエレメントのトップバッター、
ふたご座的なイメージかと。