8つの基本感情
複雑に見える
人間の感情を研究するのが
感情心理学です。
基本感情は8つ。
・怒り
・期待(予測)
・喜び
・信頼
・恐れ
・驚き
・悲しみ
・嫌悪
6つだという分類もあります。
(幸福/悲しみ/怒り/嫌悪/恐れ/驚き)
地域や文化が違っても、
基本感情はほぼ同じことが、
研究されています。
「快」か「不快」か
「強(深い)」か「弱(浅い)」
この2つの指標によって、
基本感情を分類します。
心理学者のプルチックは、
基本感情を「感情の輪」で表現しました。
8つの基本感情は、
もっとも明度が高い
黄色の喜びを頂点として、
色相環で表されています。
感情の「色」がみえる捜査官が
被疑者の感情の色から、
被疑者の心理を読み解く、
「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」
というドラマで、
この感情の輪が使用されていました。
感情心理学や発達心理学を学び、
プルチックの感情の輪を
知ったときに、タイムリーに
このドラマが放映されました。
対立する感情(移行しにくい)
基本感情が同時に起こり、
混じり合っていきますが、
対立する感情は、混じり合わず
移行しにくいものです。
喜び ←→ 悲しみ
期待 ←→ 驚き
怒り ←→ 恐れ
信頼 ←→ 嫌悪
感情のグラデーション
基本感情は、さらに、
その感情がより強いか、弱いかで、
グラデーションによって
表現することができます。
喜びが深まると恍惚に。
喜びがかろやかになると、
平穏に。
怒りが深まると激怒に。
怒りがかろやかになると、
苛立ちに。
感情は混じり合う(2次感情)
基本感情が同時におこると、
混合感情(2次感情)ができます。
まずは、隣り合う2つの感情が
混じり合います。
期待 + 喜び = 楽観
喜び + 信頼 = 愛
信頼 + 恐れ = 服従
恐れ + 驚き = 畏怖
驚き + 悲しみ = 拒絶
悲しみ + 嫌悪 = 後悔
嫌悪 + 怒り = 軽蔑
怒り + 期待 = 攻撃
信頼にかけあわせるのが、
喜びか、恐れかで、
感情は、まったく違うものになります。
ひとつおきの感情が混じりあうと、
喜び + 恐れ = 罪悪感
信頼 + 驚き = 好奇心
恐れ + 悲しみ = 絶望
驚き + 嫌悪 = 憤慨
悲しみ + 怒り = 悲憤
嫌悪 + 期待 = 皮肉
怒り + 喜び = 自尊心
期待 + 信頼 = 運命
2つおきの感情が混じりあうと、
喜び + 驚き = 感動
信頼 + 悲しみ = 感傷
恐れ + 嫌悪 = 恥辱
驚き + 怒り = 憎悪
悲しみ + 期待 = 悲観
嫌悪 + 喜び = 不健全
怒り + 信頼 = 優越
期待 + 恐れ = 不安
喜びに何をかけ合わせるかで、
こんなに違ってきます。
自尊心には怒りが必要で、
罪悪感にも喜びが混じっています。
風の時代に、感情コントロール
風の時代を
楽しんでいくためには、
感情のあつかいが、鍵になる
無意識のうちに反応して
起こる感情もあります。
おなじ光景をみても、
悲しくなる人と、
うれしくなる人、
怒る人もいます。
これまでの人生経験や、
家系的に引き継いだ体験(遺伝)、
背景となる文化、などが、
違いの原因でしょう。
自分の感情に、
ていねいに、クールに、
寄り添って、
自分をまるごと
理解していきたいですね。